カラオケの無自覚オク下をヒトカラで確認!DAMの採点を使おう

オク下

「自分はこれまで家族としかカラオケに行ったことがなかったんですが、先日はじめて同級生と行きました。そしたら歌い終わってから『いま歌ったの、オク下じゃね?』って言われたんです。『オク下』っていう言葉は前から知っていたんですが、まさか自分がとは思いませんでした。ショックです。」

こんな質問を先日、ネット上で見かけました。

キー太郎
キー太郎

最近の楽曲は音域が高いものが多く、中には男性の平均的な音域より1オクターブちかく上の音域で歌われている曲もありますよね。

こうなると、もはや「オク下が自然な感じ」と受け止められても仕方がありませんし、オク下であることに無自覚でいることも不思議ではありません。

しかし世間のオク下に対する風当たりは厳しい場合も多いですから、せめて自分がオク下で歌っているかどうかくらいは判っていたいものです。

では無自覚に起こっているかもしれないオク下を、どうやって確認することができるのでしょうか?

昭和の時代からカラオケの楽しみ方を追求してきた管理人キー太郎が、無自覚オク下の確認方法について、ビジュアルにわかりやすく説明します!

※こちらもご参考にどうぞ!【オク下とは何か・オク下の改善方法・オク下がダサいと言われる理由オク下批判のかわし方

「女性曲が歌いやすい」と感じていたらオク下かも?

初心者男性でオク下歌唱になっている人の共通点のひとつに「女性曲が歌いやすいと感じている」というのがあります。

男性の地声の声域と女性の地声の声域を比べてみますと、まず女性よりも男性のほうが声域が広いことがわかりますね。

薄いピンクで表した女性の地声声域が1.5オクターブくらいなのに対して、薄いブルーで表した男性の地声声域は2オクターブくらいあります。

キー太郎
キー太郎

例としてここではMISIAの「Everything」、あいみょんの「マリーゴールド」、YOASOBIの「アイドル」をオク下にしてみました。

男性曲の左端にある「宇宙戦艦ヤマト」は男性曲でも声域が低い方なんですが、「Everything」「マリーゴールド」「アイドル」のオク下は、まさに男性の地声の声域にハマっていますし、「Everything」のオク下は「ヤマト」の音域にピッタリですよね。

つまり、声が低めの男性が女性曲をオク下で歌うっていうことは、声域に合わせた楽曲の選択としてはかなり「正解に近い」というわけです。

その人の声域に合ったキーで歌うということは、その人の能力が最大限に発揮されやすいということですから、歌っている本人は気持ちいいでしょう。

また無理な発声でみっともない高音や、表現力を盛り込めないギリギリの発声というデメリットにくらべれば、聴く側にとって聴きやすい「ナチュラルな選択」でもあるわけです。

キー太郎
キー太郎

しかし「歌って気持ちがいい」「ナチュラル」だからこそ、オク下であることに気がつかないのかもしれませんね。

そしてその「気持ちいい」「ナチュラル」な感覚が男性曲を選択したときにも適用されているなら、男性曲をオク下で歌っていることに気づかないのも不思議ではありません。

「女性曲が歌いやすい」と感じていたら、男性曲の場合でも「オク下」になっている可能性がある、と考えておきましょう。

ひとりカラオケでオク下を確認してみよう!

さて実際の楽曲がオク下になっているかどうかを確認するためには、まずはオク下をわかる人に聞いてもらうのが一番いいんですが、相手と都合を合わせるのもそれはそれで手間がかかることですよね。

それに、できることなら自分以外の誰にも知られずにオク下かどうかを確認できるのなら、その方がいいと思うのは自然なことです。

自分ひとりで確認をするとき、声域を測定するアプリを使う方法もあるようですが、基本的には

①その曲の原曲キーの最低音や最高音がわかること
原曲キーで伴奏を鳴らせること
伴奏と同時に声域測定アプリが使えること

・・・くらいの条件が必要になります。

とくに②伴奏を鳴らして原曲キーの高さを正確に再現することと③同時に声域測定ができるという条件は、カラオケに行けば簡単ですが、スマホ1台でやろうとするのはけっこうハードルが高いのではないでしょうか。

そこで今回は「一人カラオケでできる簡単なオク下チェック法」をご紹介します。

まず、使用するのはDAMの精密採点ですが、私はAiでやってみました。

「えっ、JOYSOUNDの分析採点じゃできないの?」と思った方もいると思いますが、オク下チェックに関してはDAMの表示の方が圧倒的にわかりやすいので、後ほど画像で比較して説明しますね。

キー太郎
キー太郎

あなたが行うのは、採点をONにして普通に歌うだけですから、スマホの音域アプリも必要ありません。

あとは歌唱後に表示される採点の詳細画面の「声域」の表示をきちんと読み取れば、オク下かどうかがほぼわかります。

※DAMAiでは、採点後に総合得点を表示しますが、そのままにしていると採点結果表示そのものが終わってしまいますので、総合得点を確認したらすぐにリモコンのキーやテンポの調整ボタンのそばにある「DAM」ボタンを押して、詳細画面に移ってください。

※ボタンの配置は機種によって異なりますので、ボタンのデザインだけ参考にしてください。

今回管理人は2019年の楽曲「Pretender (Official髭男dism)」を選び、この曲の1番だけですが

(1)原曲キーのまま
(2)全部オク下(完全オク下)で
(3)サビだけオク下で

の3通りで歌ってみました。

キー太郎
キー太郎

・・・普段はおっさん向けの洋楽しか歌っていないので、4年ぶりくらいです(笑)

DAMの精密採点の詳細表示でオク下を確認!

DAMでは原曲キー以外の音域を「青い鍵盤」で表示し、原曲キーの範囲の中で発声できている音域は「白い鍵盤」、原曲キーの範囲の中で発声できていない音域を「赤い鍵盤」で示しています。

まず①がPretenderを原曲キーのままで歌ったときの声域表示なんですが、最高音・最低音ともにちょっと赤い表示があり、ギリギリの声域に辛そうですね(笑)。

次に②の「完全オク下」では赤く表示された鍵盤が白黒合わせて12あるので、12度(半音12個分=1オクターブ)低い「完全オク下」として、かなり発見しやすいと言えるでしょう。

しかし本来なら②の「完全オク下」では、黄緑の四角で示したもっと低い音域まで歌っているはずなのですが、原曲キー以内の範囲が出ているか出ていないかの表示なので、原曲キーの外で歌った音域は表示されていません。

キー太郎
キー太郎

つまり「DAMは原曲キーの範囲は正しく表示するが、歌った声域を全部分表示するわけではない」ということなようです。

最後に③では白鍵盤と黒鍵盤を合わせて5つが赤で表示(=音程にして5度;全音2つ分+半音)されていますので「サビだけオク下」の疑いを持つことが容易です。

原曲キーで歌ったときの表示を再掲しますが、頑張っても出なかった音域、①の画像でいうと左側の赤い部分(黒鍵盤1と白鍵盤1の全音分)と、右側の赤い部分(黒鍵盤1の半音分)などと③は区別できそうですね。

JOYSOUNDで完全オク下はうまく表示できない

JOYでは原曲キーの音域は鍵盤の上に青色で表示し、歌った音域は鍵盤の下にオレンジ色で示しています。

④が原曲キーでの歌唱、⑤が完全オク下での歌唱になりますが、こうして比べると④と⑤に1オクターブの違いがあることはわかります。

しかし⑤の完全オク下を見ると、オレンジで示された歌った音域だけではなく、青色で示された「この曲の音域」まで1オクターブ下がってしまっていますね。

キー太郎
キー太郎

ここからは「JOYDSOUNDは歌った音域は正しく表示されるが、原曲キーの音域は正しく表示されない」ということがわかりました。

ですから並べて見れば⑤の方が低い音域の位置に表示されていることがわかりますが、単独で⑤だけを見た場合、④より1オクターブ低い「オク下」ということはわかりません

一方で「サビだけオク下」についてはJOYSOUNDでも判別できます。

⑥を見ますとDAMのように赤い表示ではありませんが、必要とされる音域に届いていない鍵盤が右側(高音側)に白黒合わせて6ありますので、6半音(3全音)分が発声できていないことがわかります。

キー太郎
キー太郎

つまりJOYSOUNDは「完全オク下」はきちんと表示できないが「サビだけオク下」は表示できる、ということが言えそうです。

まとめ

まとめますと「自分がオク下かどうかをヒトカラで確認」するためのポイントは、以下の3点ということになります。

(1)機種はDAMを使用して「精密採点」を行い、採点結果の「詳細画面」を確認する。

(2)「声域」の右側(高音側)に赤く表示された白鍵盤と黒鍵盤が12程度あったら、それは「完全オク下(最初から最後までオク下)」である可能性が高い(ただし12より多かったり少なかったりする可能性はあります)。

(3)「声域」の右側(高音側)に赤く表示された白鍵盤と黒鍵盤がいくつか(3前後程度)あったら、それは「サビだけオク下」である可能性が高い。

・・・というわけで、もしも「自分はオク下なのかな?」と思ったらヒトカラにでも行って「DAMの採点→採点詳細の『声域』の表示を見て、赤い鍵盤がどれだけあるかを確認しましょう!

キー太郎
キー太郎

ここまでお読みいただき、大変ありがとうございました!

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